2025年10月27日に発売されたSOUNDPEATS Air5 Pro+ ワイヤレスイヤホンの使用レビューです。MEMSドライバー「Cowell」と10mmダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド構成により、「クリアなのに刺さらない」心地よい音作りを目指したモデルです。SOUNDPEATSのラインアップの中でも、上位に位置づけられます。
本記事はSOUNDPEATS様より製品をご提供いただき、実際に使用したうえで作成しています。
結論:SOUNDPEATS Air5 Pro+はこんな人におすすめ
おすすめできない人
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、MEMSドライバー「Cowell」、10mmダイナミックドライバー、専用Class-Hアンプ「XAA-2000 Aptos」を搭載したカナル型完全ワイヤレスイヤホン。主要コーデックが充実しており、最大-55dBのAI適応型ANC、マルチポイント、60ms低遅延ゲームモードにも対応しています。
SOUNDPEATS Air5 Pro+とは?
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、SOUNDPEATSの音質特化型ラインの中でも上位に位置づけられるカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです。
最大の特徴は、MEMSドライバー「Cowell」と10mmダイナミックドライバーのハイブリッド構成です。中高音域をMEMSドライバー、低域を10mmダイナミックドライバーが担当し、さらにMEMSドライバー専用のパワーアンプチップとしてXAA-2000 Aptosを搭載しています。
Air5 Proと同じQCC3091チップ、Bluetooth 5.4、LDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3などに対応しつつ、Air5 Pro+ではMEMSドライバーと専用アンプが追加された音質強化モデルという位置づけになります。
通常価格は15,380円、発売日は2025年10月27日です。
製品スペック紹介
| 製品名 | SOUNDPEATS Air5 Pro+ サウンドピーツ・エア ファイブ・プロ・プラス |
| タイプ | ワイヤレス |
| 形式 | カナル型 |
| 本体操作 | タッチ |
| ドライバー方式 | MEMSドライバー「Cowell」 10mmダイナミックドライバー(デュアル銅線、PU+PEEK) |
| パワーアンプチップ | XAA-2000 Aptos |
| ハイレゾ認証 | 認証済み |
| Snapdragon Sound | 対応 |
| LE Audio | 対応 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz—40kHz |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LC3 / LDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless |
| Bluetoothチップ | Qualcomm QCC3091 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 |
| Bluetoothプロファイル | HSP / HFP / A2DP / AVRCP |
| 最大持続時間(イヤホン単体) | 6時間 ※AAC、40%音量、通常モード |
| 最大持続時間(ケース込み) | 30時間 ※AAC、40%音量、通常モード |
| 重量(イヤホン単体) | 約5g |
| 重量(ケース&イヤホン本体) | 約51.11g |
| サイズ(イヤホン単体) | 34.60×19.87×23.50mm |
| サイズ(ケース) | 66.88×48.33×26.92mm |
| 充電時間(イヤホン) | 約1時間 |
| 充電時間(ケース) | 約2時間 |
| 充電コネクタ | USB Type-C |
| 急速充電 | 対応(10分充電で約2時間再生) |
| AI適応型ノイズキャンセリング | 対応(最大-55dB) |
| 外音取り込み機能 | 対応 |
| 内蔵マイク | 片側3基 |
| 通話用ノイズキャンセリング | 対応 |
| 風切り音低減 | 対応 |
| マルチポイント | 対応 |
| ゲームモード | 対応(60ms低遅延) |
| イヤホンを探す | 対応 |
| 装着テスト | 対応 |
| 専用アプリ | PeatsAudio対応 Google Play「PeatsAudio」 App Store「PeatsAudio」 |
| 防水性能 | IPX5 |
| 受賞履歴 | VGP2025 SUMMER 金賞 |
| 付属品 | USB Type-C充電ケーブル 説明書 アプリ説明書 イヤーチップ(S/M/L) ピーツくんのステッカー |
| 通常価格 | 15,380円 |
| 発売日 | 2025年10月27日 |
| 商品ページ | https://www.amazon.co.jp/dp/B0FR54BMDR |
再生可能時間(カタログ値)
| イヤホン本体のみ | 充電ケース使用時 | |
|---|---|---|
| 通常モード | 6時間 | 30時間 |
充電時間
| イヤホン | 約1時間 |
| ケース | 約2時間 |
| 急速充電 | 10分充電で約2時間再生 |
Air5 Pro+とAir5 Pro、Air4 Proの比較
Air5 Pro+は、Air5 ProをベースにMEMSドライバーと専用アンプを追加した音質強化モデルです。Air4 Proから見ると、Bluetoothチップ、対応コーデック、ANC性能、防水性能など多くの部分が強化されています。
| 比較項目 | Air5 Pro+ | Air5 Pro | Air4 Pro |
|---|---|---|---|
| ドライバー方式 | MEMSドライバー「Cowell」+10mmダイナミック | 10mmダイナミック | 13mmダイナミック |
| パワーアンプチップ | XAA-2000 Aptos | × | × |
| ハイレゾ認証 | 認証済み | 認証済み | × |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
| Bluetoothチップ | QCC3091 | QCC3091 | QCC3071 |
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.3 |
| Adaptive ANC | 最大-55dB | 最大-55dB | 最大-45dB |
| 最大持続時間(単体) | 6時間 | 7.5時間 | 6.5時間 |
| 最大持続時間(ケース込み) | 30時間 | 37時間 | 26時間 |
| 重量(イヤホン単体) | 約5g | 約4.8g | 約3g |
| 急速充電 | 対応(10分→2時間) | 対応(10分→2時間) | × |
| ゲームモード | 60ms低遅延 | 60ms低遅延 | 88ms低遅延 |
| 装着検出 | × | × | あり |
| 防水性能 | IPX5 | IPX5 | IPX4 |
| 通常価格 | 15,380円 | 9,980円 | 8,480円 |
| 発売日 | 2025年10月27日 | 2025年3月21日 | 2023年10月25日 |
単純な機能だけで見るとAir5 Proもかなり充実していますが、Air5 Pro+はMEMSドライバーとXAA-2000 Aptosの追加が大きな違いです。価格差はありますが、音質を重視するならAir5 Pro+、価格とのバランスを重視するならAir5 Proという選び方になりそうです。
外観・付属品
パッケージ外観

パッケージは他の製品より高さがある形でした。金色のSOUNDPEATSロゴと、製品名のラベルが光っています。

背面はスペック表記が印刷されています。
同梱物チェック

付属品はUSB Type-C充電ケーブル、説明書、アプリ説明書、イヤーチップ(S/M/L)、ピーツくんのステッカーです。カナル型イヤホンなので、耳のサイズに合わせてイヤーチップを交換できます。

些細なことですがこの内箱には、蓋同士が磁力でくっつく仕組みも採用されていて高級機らしさを感じました。
充電ケース

ケース込みの重量は約51.11gで、ケースサイズは66.88×48.33×26.92mmです。完全ワイヤレスイヤホンとしては極端に大きいサイズではなく、ポケットやバッグに入れて持ち運びやすいサイズ感です。

ケースは艶消しマットな質感で、指紋などは全く目立ちません。USB-Cの充電ポートが金メッキで縁取られているのがちょっとしたアクセントとなっています。Clip1と比較すると高さは抑えられています。
イヤホン本体



イヤホン本体はピアノブラックで、金のラインがスティック表面に縦に伸びるデザインです。Air4 Proはワンポイントでしたが、より派手になっています。
Air4 Proとの外観比較

左がAir5 Pro+、右がAir4 Pro。Air5 Pro+はAir4 Proと違い、上部がパカッと開くタイプではなく、かなり下の方から大きく開く構造です。そのため、少し開けにくいと感じました。片手では開けるのが難しかったです。開いた時に、イヤホン本体が大きく露出しているので、取り出しやすさは上かもしれません。


上がAir5 Pro+、下がAir4 Pro。艶のないマットな質感のAir4 Proに比べて、艶のあるAir5 Pro+は、スティック部分にあしらわれた金色のデザインも相まってゴージャスな感じに。
製品の特徴
MEMSドライバー「Cowell」と10mmダイナミックドライバーのハイブリッド
まず、イヤホンに使われるドライバーの種類についておさらいしておきたいと思います。大きく分けて3種類のドライバーがあります。
Air5 Pro+は、このうち、ダイナミックドライバーとMEMSドライバーを組み合わせたハイブリッドドライバー構成です。中高音域はMEMSドライバー「Cowell」が担当し、低域は10mmダイナミックドライバーが担当することでそれぞれの得意分野の良いところを両取りできる仕組みです。
このAir5 Pro+の大きな特徴でもあるMEMSドライバー「Cowell」は、軽量なシリコン製の振動板を駆動させるタイプの新世代ドライバーです。半導体プロセスで製造されるため部品ごとのバラつきが少なく、左右ユニットの特性も揃いやすく、歪みの少ない音を出せるようになっています。
一方、低域を担当する10mmダイナミックドライバーには、デュアル銅線を搭載したPU+PEEK素材の複合振動板が採用されています。PUが低音の厚みや温かみを支え、PEEKが明瞭さやスピード感を担うことで、力強さと繊細さの両立を狙った構成になっています。
専用Class-Hアンプ「XAA-2000 Aptos」
MEMSドライバーの性能を引き出すため、Air5 Pro+には専用Class-HアンプのXAA-2000 Aptosが搭載されています。Air5 Proにはこの専用アンプは搭載されていないため、ここがAir5 Pro+の大きな差別化ポイントとなっています。
単にドライバーを増やしただけではなく、MEMSドライバーを専用アンプで駆動する構成にすることで、一段とレベルの高い音質を実現することができています。
高音質コーデックが全部入り
対応コーデックはSBC、AAC、LC3、LDAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Losslessです。iPhoneで使われるAAC、Androidで使いやすいLDACやaptX系、LE Audioで使われるLC3まで対応しており、コーデック面はかなり充実しています。
LDAC:Sonyが開発した高音質ワイヤレスコーデック。最大96kHz/24bitのハイレゾ相当の伝送に対応しています。
aptX Lossless:CD品質相当の44.1kHz/16bitロスレス再生に対応するコーデックです。
LC3:LE Audioで使われる次世代コーデックで、低ビットレートでも音質を確保しやすいことが特徴です。
最大-55dBのAI適応型ANC
Air5 Pro+は、最大-55dBのAI適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリングに対応しています。フィードフォワードとフィードバックを組み合わせたハイブリッド方式で、AIが周囲の雑音レベルや装着状況に応じてANCの効果を自動調整します。
Air4 ProのAdaptive ANCは最大-45dBだったため、スペック上はAir5 Pro+でノイズキャンセリング性能も強化されています。
マルチポイントと低遅延ゲームモード
2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントに対応しています。スマートフォンとPCの両方に接続しておけば、音楽再生とWeb会議などを切り替えながら使えます。
また、ゲームモードでは60msの低遅延に対応しています。Air4 Proの88msから短縮されているため、動画視聴やゲーム用途でも使いやすくなっています。
装着感レビュー
スポッと耳に入り、装着感は悪くないと感じました。
フィット感
イヤホン単体の重量は片側約5gです。カナル型のため、同梱のS/M/Lイヤーチップから耳に合うサイズを選ぶことでフィット感を調整できます。

最初に装着されているMサイズでは少しフィット感が物足りなかったので、Lサイズのイヤーチップに交換してみたところ、大きな差は感じませんでした。
このあたりは個人差があるため、自分の耳に合ったサイズを試してみると良いかもしれません。
私の耳にはすっぽりとハマるサイズでちょうどよかったです。
長時間装着時の圧迫感や痛み
数時間装着し続けてみましたが、耳が痛くなるようなことはありませんでした。蒸れたりすることもなく快適な装着感です。
歩行・運動時
IPX5の防水性能に対応しているため、汗や軽い雨の中での使用にも向いた仕様です。ただし、充電ケースは防水ではないため濡らさないように注意が必要です。
歩いたり、階段を上り下りしてみましたが、ずれたり落ちたりすることはありませんでした。
音質検証
iPhone, Macを利用してAAC接続で試聴しています。
音質については、それぞれ感じ方、好みの音に個人差があるため、個人的な感想としてお読みください。
ファーストインプレッション
まず、最初に聴いた時の印象としては、かなり深みのある音になっているなという印象でした。音の一つ一つが立っており、繊細でいてかつ温かみのある音です。それほど耳が肥えている方ではない私でも、音の良さははっきりと感じ取れました。
低域:量感と締まり
10mmダイナミックドライバーが低域を担当しています。PU+PEEK素材の複合振動板により、低音の厚みとスピード感の両立を狙った構成です。
実際に聞いてみたところ、しっかり低音も出ているな、という印象でした。締まりも良く、ぼやけることなくしっかりとした音が出ており、低音も疎かになっていない音作りです。
中高域:ボーカルの近さ・刺さりにくさ
Air5 Pro+の特徴ポイントとして「クリアなのに、刺さらない」というのが挙げられます。最初は「どういうことなんだろう?」と疑問に思ったのですが、聴いてみてその意味がわかったような気がします。
高音域のボーカルなど、キンキンしてしまうことがあるかと思いますが、その刺さる感じが極力抑えられている感じです。刺さりやすい先端を少し丸めて、でも音がぼやけてしまわないような、微妙なチューニングがなされているのが聴きとれます。
それにより特に日本語のサ行や女性ボーカルの高域も、心地よく聴くことができます。
MEMSドライバー非搭載のAir4 Proと聴き比べるとその違いがはっきりとわかります。どうしてもAir4 Proだと高音がシャリシャリしてしまいがちなところも、Air5 Pro+ではしっとりとした感じになり、MEMSドライバーの効果を感じ取ることができました。
解像感・音場・定位感
MEMSドライバーは応答速度と低歪性も特徴です。定位感やサウンドステージの表現が得意とのことで実際に、いろいろな電子音が裏で鳴っている楽曲を聴いてみても、それぞれの音がはっきりとわかり、その場にいるかのような音場の広がりと定位感を感じることができました。
LDAC/aptX Losslessでの違い
Air5 Pro+はLDAC、aptX Adaptive、aptX Losslessに対応しています。ただし、これらのコーデックを使うには接続するスマートフォンや再生機器側も対応している必要があります。
残念ながら私はiPhoneしか持っておらず、LDACやaptXは試せていないため、今後対応機器を入手して違いを聴き比べてみたいなと思っています。
試聴に使った楽曲
| ジャンル | 確認したポイント | 使用した楽曲 |
|---|---|---|
| アコースティック/シンガーソング系 | ギターとピアノの音がしっかりしており粒感が残る | Norah Jones – “Don’t Know Why” |
| ジャズ/アコースティック | それぞれの楽器が別々の場所で奏でられている空間の広がりを感じた | Bill Evans Trio – “Waltz for Debby” |
| クラシック/映画音楽/ゲームサウンドトラック | 盛り上がりが鋭く、没入感を感じる | Hans Zimmer – “Mountains” |
| ジャズ・フュージョン/打楽器多めのインスト | 瞬発力・レスポンス | Casiopea – “ASAYAKE” |
| ハイレゾ配信音源 | – | 対応機種を持っていないため未試聴 |
Air4 Proと聴き比べて
Air4 Proも決して音質が悪いわけではないですが、聴き比べてみると、低音のAir4 Pro、バランス型のAir5 Pro+という感じです。13mmダイナミックドライバーを搭載しているAir4 Proはやはり低音の重厚感という点では、10mmダイナミックドライバーのAir5 Pro+より迫力があります。
ただ、中・高音になってくると、MEMSドライバーとのハイブリッド構成のAir5 Pro+がそこは綺麗に鳴らしてくるなという印象を受けます。Air4 Proでは少しガサツな感じになってしまう音域も、Air5 Pro+では艶のある滑らかな音に聞こえました。
ノイズキャンセリング
Air5 Pro+は最大-55dBのAI適応型ノイズキャンセリングに対応しています。イヤホンに搭載されたマイクで周囲の音を検知し、逆位相の音を生成することで騒音を低減する機能です。
Air5 Pro+には、4つの場面に応じたノイズキャンセリングモードが備わっています。
それぞれのモードでどれほど違いが出るかは、はっきりと体感できるほど試せていませんが、場面ごとに変えることで、ノイズキャンセリングの効きを最大限に発揮できる仕組みが備わっています。
室内でのANC
元々室内はノイズが少なめではありますが、一定の音を出すノイズにはANCがかなり有効です。サーキュレーターをつけてみましたが、イヤホンをしていない状態ではガーというかなり耳障りな音がする環境でも、ANCオンにしてイヤホンをつけると、サーキュレーターの音がほぼ聞こえなくなります。これにはかなり驚きました。ファンの強さを強にすると流石に少し聞こえるようになりましたが、それでもANCをオンにしている時としていない時では雲泥の差です。
ただ、ANCの特性上、一定ではない、突発的な音を消すのは限界があります。キーボードのタイピング音などは、小さくはなりますが、完全に聞こえなくなることはないです。
屋外・カフェ・駅などでのANC
外でANCをオンにすると、一段音圧レベルが下がる印象を受けます。耳の出口を何かで塞がれているような感覚で少し閉塞感を感じる人もいるかもしれません。
通りを歩くと、車の走行音は全く聞こえないことはないですが、ゴォーという感じではなく、サァーという感じで静かな車が通ったのかな?という感じです。
人の話し声については、音量は確かに下がりますが、全く聞こえなくなるわけではないので話しかけられたかどうかなどはわかるので安心です。
ただ、風切り音については、ANCオンでかえって増幅されているように感じました。ビリビリ音が近くで鳴っているような感覚で、風のある場所ではANCオフの方が快適でした。
Air4 Proと比べても、最大-55dBと、スペック上はAir4 Proより10dbさらに下げられるポテンシャルを持つANCを搭載しているだけあり、総じて効きは強くなっているなと感じました。
外音取り込み
マイクで拾った外の音をイヤホンから流す外音取り込み機能にも対応しています。音楽を聴きながら会話したい時や、アナウンスを聞き逃したくない時に便利な機能です。
とはいえ、ノーマルモードでもアナウンスなどそれなりの音量であれば耳に入ってきますし、会話する場合はイヤホンを外した方が早いので個人的には外音取り込みはあまり使わないモードです。
通話品質
Air5 Pro+は片側3基、左右合計6基のマイクを搭載しています。通話用ノイズキャンセリングSOUND+と風切り音低減にも対応しており、通話時に周囲のノイズを抑える仕様です。
屋内で録音した音声
屋外で録音した音声
録音音声を聞いてみた感想
静かな屋内の環境では、クリアに音は入る印象です。特に聞きづらさもなく、音声の入力としては問題ないレベルが確保されています。
ただ、屋外で録音した音声を聞いてみると、風切り音や車の音など、外が騒がしい状況だと、そのノイズや騒音を消した際に、自分の発した声まで消えてしまうことがあります。ノイズキャンセリングが強いせいもあるかと思いますが、通話相手からすると自分の声が途切れ途切れに聞こえる状況になってしまう可能性はありそうです。
ですのでノイズキャンセリングを過信しすぎず通話するなら、静かなところで話すなどの配慮が必要になってきそうです。
音声品質は通話用として、何を話しているか分かればいい、という目的であれば全く問題なく使えます。とはいえ、自分の声が大切になってくる大事な会議や、発表会、インタビュー、収録などに使うには音質的に厳しいので、別のマイクを用意した方が良いかと思います。
もともとワイヤレスイヤホンということで、帯域がかなり狭いものなので、有線マイクと比べてしまうと、やはり声が細くなって痩せてしまうのは致し方ないので、そこはやはり割り切って品質の良い音で録音をしたい場合は、有線マイクを使うことをおすすめします。
操作性と便利機能
タッチ操作
Air5 Pro+は本体のタッチ操作に対応しています。タッチ操作の割り当てはPeatsAudioアプリから変更できます。
| 操作 | 左イヤホン | 右イヤホン |
|---|---|---|
| 1回タップ | 音量を下げる | 音量を上げる |
| 2回タップ | 再生/一時停止 電話を受ける/切る | 左と共通 |
| 3回タップ | 音声アシスタント | 左と共通 |
| 長押し | ノイズキャンセリング | 次の曲 |
タッチ感度は悪くなく、素直に反応する感じです。誤タッチもなく、狙い通りに反応するのでストレスなく使えます。
1回/2回/3回/長押しなど、いろいろなバリエーションが用意されているので、全ての操作に割り当てることができる点も便利です。ただ、10秒間などの長押しでの電源オフ機能は搭載されていない点は残念ポイントでした。
マルチポイント
2台までのデバイスと同時に接続できます。スマートフォンとPCの両方に接続しておけば、Web会議や動画視聴、音楽再生を切り替えながら使いやすくなります。
ちなみに、LDAC使用時はマルチポイント接続は無効になります。
ちなみに、両方で同時再生する場合は、既に再生されているデバイスが優先され、上書き再生は行われません。
例)Macで音楽再生中にiPhoneで再生開始しても自動的に切り替わることはありません。Mac側で再生停止すると、iPhoneの音声が聞こえるようになりました。この辺りはSOUNDPEATS CCやClip1の挙動と同じです。
ただ、Macで再生中に、iPhoneでマイクを使用し始めると、その時はMac側での再生が停止し、録音が停止するとMacでの再生が再開されました。
なお、マルチポイントをオフにするとイヤホンが再起動します。複数台とペアリングした状態でどのデバイスと優先的に接続されるのかについて私の環境で試した限りでは、iPhoneとMacではMacの方が優先されました。
マルチポイントオフもしくは、3台以上とペアリングしている状態などで、別のデバイスに接続を替えたいときは、接続中のデバイスで接続解除を行ってから、別のデバイスで接続を行う必要があります。
ゲームモード(低遅延)
ゲームモードでは60msの低遅延に対応しています。動画視聴ではOSやアプリ側で音声と映像を同期させる仕組みがあるため、通常でも遅延が気になりにくいことが多いですが、ゲームなどでは低遅延モードが役立ちます。
ただ、iPhoneのAAC接続ではゲームモードをオンにしても目立った改善は見られませんでした。
SBCなど他のコーデックでないと低遅延にはならない仕様なのかもしれません。
イヤホンを探す・装着テスト
PeatsAudioアプリでは「イヤホンを探す」と「装着テスト」に対応しています。装着テストにより、イヤーチップが耳に合っているか確認できるのはカナル型イヤホンでは便利な機能です。
もしなんとなくイヤーチップが耳に合っていない気がする場合は、装着テストを行ってみてください。
装着検出
イヤホンを耳から外すとそれを検出して、再生をストップさせる装着検出は搭載されていません。Air4 Proには搭載されていましたが、Air5 Proから搭載されなくなっているようです。
耳から外すと停止し、再度装着すると再開することができるのは意外と便利なので、この機能が無くなったのは少し残念です。
片耳モード
片耳だけでも使用することができます。マイクも両方についているため、片側だけでも通話が行えます。ただ、ノイズキャンセリングは、両耳が塞がっていないと当然効果を発揮できませんので注意が必要です。
バッテリー持ち・充電
AAC、40%音量、通常モードでの公称値は、イヤホン単体6時間、ケース込み30時間の再生が可能となっています。
公称値と実測値の差
| 公称値 | 実測値 | |
| ANCオン | – | 3時間〜3時間30分 |
| ANCオフ | 6時間 | 5時間 |
iPhoneとMacのマルチポイント接続で、AACで使ってみた感じ、そこまでバッテリーが持つ印象は受けませんでした。ノーマルモードでも5時間持たない時もあり、公称値の6時間に届きませんでした。
ANCオンにするとさらにバッテリーの持ちは悪くなり、3時間経たずにバッテリー残量警告が出ます。ただ、バッテリー残量警告が出てからは結構粘る印象で、1回目の残量警告から3回目の残量警告+電源強制OFFまで30分から45分ほど持ちました。
ANCオンで使っているとケース込みでも30時間には届かず、その半分ぐらいと考えておく必要がありそうです。
急速充電
急速充電に対応しており、10分の充電で約2時間の再生が可能です。イヤホン本体の充電時間は約1時間、ケースの充電時間は約2時間です。
イヤホン本体を残量0%から10分充電した時の回復量は60%でした。
細かな数値は分かりませんが、ケースの残量が20%以下の状態からケースを2時間充電することで、100%まで充電できました。
PeatsAudioアプリについて
Air5 Pro+は専用アプリ「PeatsAudio」に対応しています。アプリはGoogle PlayまたはApp Storeから無料でダウンロードできます。
Google Play「PeatsAudio」
App Store「PeatsAudio」
初回ペアリング、ファーム更新の手順
ケースからイヤホンを取り出すとペアリング状態になるので、スマートフォンのBluetooth画面から「SOUNDPEATS Air5 Pro+」を選択するだけでペアリングは完了です。
アプリのホーム画面
PeatsAudioアプリを使用するにはアカウント登録が必要になります。
アプリを開くとペアリングされているSOUNDPEATSのデバイス一覧が表示されるので、Air5 Pro+を選ぶと、Air5 Pro+のホーム画面へと遷移します。


- ノイズキャンセリング/ノーマル/外音取り込みの切り替え
- タッチコントロールの有効・無効
- ゲームモードのON/OFF
- マルチポイントのON/OFF
- タッチコントロールの設定
- イコライザー設定
ハンバーガーメニューから設定可能な項目

- デバイス情報
- ファームウェア更新
- イヤホンのリセット
- 音声ガイダンス言語・音量調整
- イヤホンを探す
- 装着テスト
- 排水機能
アダプティブイコライザー
アダプティブイコライザーは、聞こえ方を測定して自分の耳に合わせたイコライザー設定を作成する機能です。
測定を開始すると、各周波数ごとに音が流れ、聞こえたら「聞こえました」をタップして測定をしていき、最後にその結果に合わせて自動的に調整されたイコライザー設定が表示されます。

EQプリセット、カスタムEQ

事前設定されたプリセットは全部で12種類あります。
プリセットされたEQに加え、カスタムEQにも対応しているため、プリセットで満足できない場合でも自分好みに調整できます。
アプリの使用感
接続安定性
PeatsAudioアプリは以前使った時は、イヤホンとの接続がなかなかされずに操作ができなかったりとバグも多かった印象でしたが、今回最新版を使用した限りでは、大幅に安定しており、Air4 Proの時に起きていた接続しているのにイヤホンを認識しないといった症状は全く起こりませんでした。
ただ、Air5 Pro+とAir4 Proを同時に接続すると、アプリ上の画面表示はAir4 Proの写真が表示されているのに、コントロール自体はAir5 Pro+に適用されるという、画面表示と操作対象が一致しないバグはありました。Clip1を接続した際も同様だったので、複数台接続すると、最初に接続していた機器が優先されてしまう不具合があるようです。

良かったところ
イマイチなところ
まとめ
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、ドライバーを2つ搭載した贅沢な構成に加え、専用アンプも搭載しているだけあり、SOUNDPEATSの中でも音質にかなり力を入れたワイヤレスイヤホンになっていると感じました。
コーデックもLDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3まで対応しており、ANC、マルチポイント、IPX5防水、急速充電など、機能面もほぼ全部入りと言って良い内容です。
その分価格がSOUNDPEATSの中では高めになっていますが、それでも同じレベルのイヤホンを求めるとなれば、他メーカーではさらに高価になりそうなところを、コスパに定評のあるSOUNDPEATSらしく抑えてきているのはさすがだなと思います。
少し高くても、音質にはこだわりたい人、特にクリアで解像度が高く、それでいて刺さりにくい高域を求める人におすすめのモデルです。

今回レビューしたワイヤレスイヤホンはSOUNDPEATS様からご提供いただきました。



Comments