メインの作業環境を気軽に持ち出せるとこれほど効率が良くなるとは思わなかった。自宅でOffice文書の作成や、PDFで注釈をつけたりコメントを付けたりした後、出先でそれらを参照したいとき、iPadでももちろんOneDriveなりGoogleドライブなどのクラウドで同期させれば要望は叶う。ただし、同期という一手間がかかるのは確か。ともすると同期するのを忘れて外出してしまい、iPadでアプリを開いてみて初めてさっきPCで編集した部分が反映されていない!という自体に直面することもしばしば。
そんな面倒も、自宅での編集作業と、出先での参照を同じマシンで行えば起こりえない。先程までしていた作業をそのまま使えるので同期するという手間が省けたし、なにより同期したっけ?という心配をしなくてよくなりストレスフリーになったことがSurface Proを使いだして感じた大きなメリット。
Surface Proのいいところ
- 高スペックかつ軽量
- 静粛性が高い
- キックスタンドのできが良い
- Microsoft謹製のハードウェアという安心感
- Windows Helloでのログインが快適
Surface Proのいいところが、自宅でのメインマシンとしての使用にも耐えられるスペックを有しながらも持ち運びもできるサイズに収まっているところ。かなりバランスがいい。
私が使用しているのはCore i7のファンありモデルだが、普段のネット閲覧や動画再生程度ではファンは全くうるさくない。動画編集をしたり、動画配信をしたりするとCPU負荷があがりファンが回りだすものの、それでも耳障りというほどの大きさにはならない。
キックスタンドは角度が自由に変えられるので画面の映り込みなどの具合で微妙に角度を変えたいときなどに便利。大きく開くこともできるので安定させたいときなどは目一杯開いて膝の上でも安定して使える。もちろんその場合はキーボードは打ちにくくなるが。
さすがMicrosoft製ということもあり、Windowsと親和性が高い。というよりWindowsの動作が安定している感じを受ける。ディスプレイも質の高いものが搭載されているし、Windowsの最新の機能にもついていきやすい。
Windows Helloによる顔認証でのログインが快適。なにより認証速度が早い。感覚としてはカメラの方を向いてから0.5秒もかからず認証が完了するぐらい。まさに一瞬みるだけで瞬時に認証が完了するため、じっと待つ必要がなくパスコードを入力するより断然早くストレスなくログインできるのは素晴らしい。
Surface Proのイマイチなところ
- TypeCoverの打ち心地がイマイチ
- USB-Type Cに非対応
Type Coverはマグネットで装着できて取り外しが結構簡単にできるのはいいのだけど、打鍵感がやはり最高とは言い難い。 特にヒンジ部分を折り曲げて、角度をつけた状態でタイプすると、たわみを感じる。逆に角度をつけずに机にペタッとキーボードを付けた状態でタイプする場合は机にキーボードが押さえつけられる分底付き感はあるものの、たわみはあまり感じなくなる。(それでも左右のキーを押すときに若干動く)この薄さなので完全にたわみをなくすのは無理だと思うし、カバー兼用キーボードにラップトップのような打鍵感を期待するのがそもそも過度な期待だとはおもうのだけど、これまでRealForceとかMacbook Proのキーボードに慣れてしまっているとキーボードを打ったときの感触に違和感が残る。
自宅では外付けキーボードを使えばいいのだけど、その場合Type Coverがじゃまになるので外すひと手間と、その場合のカバーの置き場所にこまる。Type Coverと本体とはマグネットで装着されているのだけどその磁石が意外と強力で何回も引っ張って外すとType Coverに負荷がかかって壊れないかという心配も増える。
USB-C非搭載についてはPro5だけでなくPro6でも非搭載なのだけど、そろそろ流れとしてUSB TypeCを搭載してきてもいいのではないかと思う。Surface Goには搭載されていることだし、Proに搭載していないのは内部構造の変更に伴うコスト増を避けるためなのか、消極的な理由しか見つからない。
Surface Dockについて
Surface Dockを自宅では使用しているが、ケーブル一本着脱するだけで自宅ではデスクトップ並みの拡張性を得られるので非常に便利。もしSurfaceDockを使用せず、オーディオケーブル、MiniDisplayPortのディスプレイ、USBハブ、電源ケーブルを毎回着脱するとなると4倍の作業量になる。そうなるとおそらく感想は変わってくると思う。
- ケーブル一本でUSB×4、オーディオ、MiniDisplayPort×2、Ethernet、電源の拡張ができる
- 値段が高い
- 接続した状態で電源を切ると、時々次回電源ボタンを一度押しただけでは起動しない。その場合2回目でやっと起動する。原因はよくわからない。
- HDMIが無い
- たまにLANが動かない
Surface Penについて
絵を描いたりしない層にとってペンは果たして必要なのか、と言われると必要性はたしかにそこまで高くない。
私もお絵かきはしないのでペンの使用用途は、Windowsのスケッチパッドで手書きメモを取るときや、キーボードを取り外した状態でのマウス代わりにつかうぐらい。
たまにPDFに手書きで書き込む。そのときはEdgeを使う。その他のPDFビューアーだと、手書きの線がガクガクになってしまうので。Edgeで書き込むときの書き味はなめらかでスムーズに書ける。
マウス代わりにするのは、タッチパネルを指でタッチして汚したくないから、キーボードを取り外してタッチパッドがないタブレットモードでポインティングデバイスとしてペンを使っている。
使っているケースについて
普段はカバーやフィルムはつけておらず、移動するときに傷を防ぐためにSurfaceをスリーブケースに入れてバッグに入れて持ち運んでいる。
Amazonの商品名は「V.M Surface ケース Pro/Laptop / 3 レザー スリーブケース 軽 薄 皮 革 サーフェス プロ スリーブ 12.3 インチ スリップイン カバー Pro4 Pro3 純正 スリップ 12.3インチ サーフェスプロ スリップインケース ダーク ブラウン SurfacePro 濃茶 」とめちゃ長いタイトルが付いているこのケースは革製で、非常に薄く開口部がただ空いている袋の形状をしている。
サイズはタイプカバーとペンを側面につけた状態でピッタリ収まる。小さすぎず大きすぎずピッタリあつらえたかのようだ。(いや、専用なんだろうけど)
リュックに縦に放り込んでおき、上部の開口部がからすっと出し入れできるので便利。
総評
多少プレミアムな価格を許容できるのであれば、Surface Proは使っていて所有感と満足の行く使用感を得られるPCだと思う。単なるタブレットとしての性能にとどまらず、普段遣いのメインマシンとしても使えつつ、気軽に持ち出せるサイズのPCとしても使いたい人にはいいと思う。
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