Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro 2年使用レビュー

Hardware

2021年のブラック・フライデーセールで購入したAnkerのワイヤレスイヤホンSoundcore Liberty Air 2 Proを2年近く使用してレビューします。当時は高機能な機種でしたが、今となっては対応コーデックやマルチポイント接続ができないなど見劣りする部分も見られます。とはいえライトに音楽を楽しむ分には十分な性能ですので、安くなっているなら満足できるかと思います。

外観

パッケージ・同梱物

パッケージは豪華な箱が使われており高級感を感じさせます。重厚感のある厚紙で本体をぐるりと覆うような包装がされており、開閉がマグネット式になっています。
そして透明なケースの中にイヤホンのケースとイヤホンが配置されています。中の仕切りを取り出すと保証書と説明書、USBケーブル、イヤーチップが入っています。
イヤーチップは9種類のサイズが同梱されており装着済みのMサイズの他に8組のイヤーチップが並んでいるので一瞬ぎょっとしました。このラインナップは「これだけあればどれか合うでしょ」と言ってるかのような、Ankerさんの気合の入り方を感じます。

ケース

ケースは横置きで上部の蓋をスライドして開けるタイプのケースです。質感はマット調で指紋はつかないタイプです。開けるとバッテリー残量がLEDインジケータで表示されます。裏はUSB-Cの端子とリセット用のボタンがあります。ちなみにワイヤレス充電にも対応しています。

本体

カナル型のイヤホンで、イヤーチップ部と丸みを帯びた本体に、スラっと伸びた尻尾がついた形状となっています。形状的にはAirPodsのようなうどん型ですが、先端に向かって細くなっているのでスタイリッシュです。それほど耳から出っ張らず主張しすぎることもない適度な大きさですね。

スペック

項目詳細
重さ約62g
防水規格IPX4
通信規格Bluetooth 5
BluetoothプロファイルA2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデックSBC / AAC / LDAC
充電方法USB Type-C / ワイヤレス充電
定格出力5mW @ 1% THD
バッテリー容量55mA x 2(イヤホン)、500mA(ケース)
ドライバーサイズ11mm
周波数応答20Hz – 20kHz
電気抵抗16Ω
※LDACはファームウェアアップデートで対応

再生可能時間

イヤホン本体のみ充電ケース使用時
通常モード7時間26時間
ノイズキャンセリングモード6時間21時間
外音取り込みモード6.5時間23時間

充電時間

イヤホン約1時間
ケース(USBケーブル)約1.5時間
ケース(ワイヤレス)約2.5時間

機能

ノイズキャンセリング

ウルトラノイズキャンセリングが搭載されており、イヤホンの外側と内側に配置された2つのマイクで周囲の音を検知し、雑音を除去できます。
交通機関、屋外、屋内の3つのモードがプリセットされており、環境に応じた強度でのノイズキャンセリングが可能になっています。

外音取り込み

音楽を聞きながら、会話やアナウンスなど外の音を取り込んで聞くことができます。外出先などで話しかけられたときや、アナウンスを聞き逃したくないときなどに役立ちそうです。音声フォーカスモードにすることで、音声をよりはっきり取り込むこともできます。

装着検出

耳から外すとそのことを検知して自動的に再生をストップする機能がついているので便利です。再度装着すると再生が再開されます。

片耳モード

片方を外して、もう一方のイヤホンのみで聞くことができます。片方がバッテリー切れになったときも、残っている方で引き続き聞くことができます。通話中に外すともう一方のマイクが有効になります。

防水性能

イヤホン本体はIPX4の防水性能を備えているので、多少の水しぶきが飛ぶぐらいであれば問題なく使えます。ケースは防水でないので濡らさないよう注意する必要があります。

ワイヤレス充電

ケースはワイヤレス充電に対応しています。

使用感

フィッティング

イヤーチップが9種類もついているので、自分の耳のサイズに合うものを装着すれば、かなりいいフィット感を得られます。激しい運動をしても落ちることはまずなさそうです。装着感も軽くつけ心地は悪くありません。ただカナル型なので、閉塞感が強いのと、本体が大きく、長時間つけていると耳が痛くなるのが多少気になるかなという感じはします。

ペアリング

別のBluetooth機器とペアリングさせるには充電ケースに戻して、ケースのボタンを長押しするとペアリングモードになると説明書には記載されています。ただ、どのデバイスにも接続していない状態にするだけでケースに戻さなくてもペアリングできました。
同時に複数の機器に接続するマルチポイントや、ペアリング済みの機器をイヤホン側から切り替えられるマルチペアリングには対応していないので、別の機器に切り替えたいときは、繋がっている機器で接続解除→切り替え先の機器で接続の操作を行う必要があります。(ペアリングはしたままで切替可能です)
蓋を開けると最後に接続していた機器に自動的に接続されます。

音質

音質はどちらかといえばドンシャリ系ですが、解像感は担保されており音質が悪いと感じることはありません。高級イヤホンを使ったことがないので、他機種との比較はできませんが、十分音楽鑑賞に耐えうる音質だと思います。音質を文章で伝えるのが難しいため、気になる方は試聴することをおすすめします。

ノイズキャンセリング

このアクティブノイズキャンセリング、オンにしたり、イヤホンを装着して1秒ぐらいすると効き始め、すっと周りの音が消えていき、周囲の音量レベルが下がります。他のANCイヤホンと比べたことがないので効き具合に関してはなんとも言えませんが、確実に効いていることはわかります。もちろん無音になるわけではないし、小さな音も聞こえるけど、音量レベルが下るといった感じです。

タッチコントロール

タッチコントロールは左右それぞれ2回タップと長押しに機能を割り当てることができます。反応が特別悪いということはなくしっかり操作に応じて反応してくれるのでストレスはありません。1回タップにも機能を割り当てることができますが、誤操作がおきそうなので設定していません。
ただカスタマイズしていると、左右どっちのどの操作になにを割り当てたのかわからなくなってしまうのでそこは慣れが必要です。
割り当てられる操作は「再生/一時停止」「次へ」「戻る」「音量ダウン」「音量アップ」「音声アシスタント」「モード設定」です。モード設定では「ノイズキャンセリングモード」「外音取り込みモード」「標準」の中から選んでトグルさせることができます。

通話品質

Zoomなどで試してみたところ、マイクの品質も十分で音質が悪いと感じるようなことはありませんでした。PCとペアリングしてLINE通話やビデオ会議などの用途としても便利に使えました。

遅延など

遅延はあります。Duolingoとかやっているとワンテンポ遅れて再生されるので、ゲームは無理かと思います。

バッテリーの持ち・充電

イヤホン本体で6時間は持ち、本体に入れれば充電されるのでバッテリーの持ちはあまり気にしなくても困らないかと思います。実際バッテリー切れになったことはこれまでありません。

アプリ

Sound Coreのアプリを入れると、イヤーチップの装着テストやイコライザの調整、タッチコントロールのカスタマイズなどが行なえます。

まとめ

完全ワイヤレスイヤホンを使うのはこれが初めてでしたが、線から開放されるのは思った以上にストレスが減る事に気が付きました。以前はコードが絡まったりしてそれを解くのに難儀していたのが、ワイヤレスイヤホンを使うようになって当然ながら皆無になりました。

音質についてもワイヤレスだから音質が悪いということは一切なく、イヤホンの進化を感じられました。

1万円以下でANCをお探しの方は候補に入れても良いと思いますが、2023年の今だと同価格帯でマルチポイント接続対応のイヤホンなどもでてきているので今更買うほどのものでもないかと思います。

この記事を書いた人

PHPが好物な個人開発プログラマ。フリーランスエンジニアとしてWebサービス作ったりしてます。15年の経験を生かしてMENTAでメンターもやってます。WordPressやPHPでお困りのことがあればご相談に乗りますのでDMください。

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