人生初トラックボールにエレコム HUGEを選んだ理由

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マウス歴25年の私が初めてトラックボールを使ってみました。ELECOM HUGEを選んだ理由についてそのファーストインプレッションをお届けします。

トラックボールに乗り換えようと思ったきっかけ

最近、慢性的な肩こりに悩まされる日々が続いていて、もしかしたらマウスのせいでは? と思い、藁にもすがる思いで、マウス歴25年以上の私ですが、今回人生初めてトラックボールに乗り換えることにしました。肩と腕を使うマウスと比べて、肩と腕は動かさず手首から先だけ使うトラックボールに変えたら少しは改善されるのではと思ったからです。

加えて、これまで使っていたロジクールのM720rでは、ボタン数が足りなくなってきたという理由もあります。M720rも8ボタンあるので決してボタンが少ない方ではありませんが、それでもウインドウの整列とか音楽の再生停止に加え、アプリランチャーの起動など、やりたいことを全て割り当てるにはいささか不足しがちでした。

エレコムHUGEを選んだ理由

エルコムのHUGEを選んだ理由は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、人差し指+中指操作タイプだったことです。トラックボールには大きく分けて親指で操作するタイプと、人差し指+中指で操作するタイプがあります。親指操作タイプはマウスからの乗り換えに向いていると聞きますが、操作するのが親指だけだと負担がものすごいことになるだろうなという予感があったので、人差し指+中指タイプのHUGEを選択しました。

メーカーについては、これまでロジクール好きだったので、「MX Ergo S」、「M575」なども見てみたのですが、どちらも親指操作タイプだったので、早々に候補から外しました。また、以前はマウスとキーボードを1つのUnifyingレシーバーで接続したり、Flow機能で複数のデバイスを切り替えたりとロジクール独自の機能を使っていましたが、最近ではその必要も無くなったので、今回は特にメーカーを絞り込みはしませんでした。

2つ目は、ボタン数が多いことです。 ボタンはホイールチルトを入れてなんと10個あります。これだけあればかなりショートカットなどが登録できるというのが決め手になりました。

最終的に、トラックボールメーカーとしても結構有名なエレコム製であることや、大玉で操作がしやすいというレビューなども参考に、メルカリで「失敗してもいいかな」と思える価格で中古品を購入できました。

特に有線/無線などにはこだわりなかったのですが、今回は無線タイプの「M-HT1DR」を購入しました。(「M-HT1DRBK」と「M-HT1DRXBK」は型番が違うだけの同じモデルです)

外観

一目見た時の感想としては、「かなり大きい」というものでした。 これまで使っていたマウスパッドと比較すると、ギリギリ収まらないくらいの全長と、横幅も若干空いているくらいなので、占有スペース的にはマウスの時とさほど変わりません。 でも、そのサイズのおかげで手を完全に乗せることができます。手のひらを置く部分がクッション性の良いパームレストになっており、そこに手を置くと各ボタンに自然な形で指が届く形状です。逆に、手が小さい人にはちょっと大変かもしれません。

ボタンは、どことなくプラスチック感があり、高級感はそれほどでもありません。中央には、直径52mmの赤いの大玉ボールがはまっており、これがアクセントとなり、かなりの存在感を発揮しています。

クリック感はボタンによって若干異なり、クリック音も違いました。 メインの左クリックは「カチッ」という音がするクリック感のある感触ですが、「戻る」、「進む」はそれより静音でした。 Fnボタンや右クリックボタンは少し安っぽい感じの感触です。ホイールクリックは結構押し込む力が必要です。チルトに関しても、「カチャッ」という感じで少し大きめの音で質感はあまり良くない印象です。

使ってみての感想

使い始めはもっと操作に苦戦するかなと思っていましたが、意外にもそれほど苦労せず、カーソル移動やクリック操作を行うことができました。 くるくるボールを回して移動させるのが快適で、狙ったところで止めるのも難しくないのは新鮮な驚きでした。

このHUGEは、DPI(カーソルの速度)を3段階に調整できます。LOWにすると、かなりスピードが遅くなる代わりに精密な調整ができるようになります。 逆にHIGHだとちょっと転がしただけでかなり動くようになります。精密な操作がしずらいかと思いきや、そんなこともなく、ボタンやメニューを狙ってポイントするのは余裕で行えます。まぁピクセル単位の操作をするならLOWかMIDモードがいいかもしれませんが、通常の操作だったらHIGHが1番快適です。

このように、1時間もしたら操作には慣れて、体にフィットしてました。ですので、トラックボールの操作に慣れるか不安な方でも、あんまり心配は要らないなと思います。

使って分かったメリット

以前のマウスと比べてボタン数が2つ増えたので、その分割り当てられるショートカットが増えたのが、かなりメリットだなと感じています。 人差し指でクリックしやすい場所にボタンが配置されているので、私のように親指でのクリックがちょっと辛いなと感じる人は、ボタンを入れ替えてみるといいかと思います。 実際、私はボール左隣の「Fn1」ボタンに左クリックを割り当てて使っています。

その他のボタンの割り当て(私の場合)

左ボタンミドルクリック
右ボタン(変更なし)
ホイールクリック⌘+Q(アプリ終了)
ホイールチルト戻る/進む
戻るクリックロック
進むオートスクロール
Fn1左クリック
Fn2⌘+W(タブ・ウインドウを閉じる)
Fn3⌥(Optionキー)

気になった点・デメリット

デフォルトの配置では親指の負担が大きい

このHUGEが特別悪いというわけではなく、こういった配置のトラックボールでは起こりがちな問題だと思いますが、親指で左クリックやホイールのスクロール、ホイールチルト、戻る・進むと6個のボタンを操作する配置となっているので、親指の負担が大きいです。 親指は人差し指などと違い、押し込む操作を繰り返すのにはあんまり向いてない気がします。指の長さや腱、関節の構造の違いなのか、はたまた上から押し込むのと横から押すという方向の違いが関係しているのかは分かりません。

私の場合は、使い始めて早々に親指が悲鳴を上げ始めたので、親指の負担を減らす割り当てにして使っています。 特に親指を曲げて回す必要があるスクロール操作は早々に諦め、ステアーマウスで特定のボタン押しながらトラックボールを回すことでスクロール操作を行えるように設定して使っています。

HUGEのレビュー記事なので、ステアーマウスの詳細はここでは省きますが、この設定がかなり快適で、垂直方向にも水平方向にも、ボールをゆっくり回せば少しずつ、早く回せば大きくスクロールでき、直感的でスムーズな操作が可能になります。M720rの高速スクロールよりも、むしろ使いやすいぐらいです。このボール操作でスクロールが快適になるというのは、意外な発見でした。

どんな人におすすめできるか

エレコムHUGEは私のようなトラックボール初心者にも十分お勧めできる製品だなと思いました。 実売5,000円台で買えるトラックボールとしては高機能ですし、十分トラックボールの良さを味わえる機種になっています。

トラックボールを使ったことないけレド興味がある、という方にお伝えしたいのは、「最初から人差し指・中指タイプを選んだとしても、すぐに慣れる」ということです。もちろん実際に触ってみて親指操作の方が自分に合ってるなぁと感じるのであれば、そちらを選ぶのも良いかと思いますが、「マウスからの移行で馴染みやすそうだから」と言うだけの理由で親指タイプにする必要はないかなと思います。

そしてボタン数は多ければ多いほどいいです。 これは声を大にして言いたいです。ボタンの多さは操作の効率化に直結します。

ただ、トラックボールを持ち運びたいという人には、HUGEは大きすぎるのでお勧めはできません。でもデスクに置いたままで使う方なら、HUGEはいい選択肢だと思います。入力デバイスは毎日使うものなので、いろいろ試して、自分に合うものを見つけられるといいですね。

まとめ

今回は、これまでマウスしか使ったことがなかった私が、初めてのトラックボールとしてなぜエレコムHUGEを選んだのか、その使用感を記事にしました。 思った以上に違和感なく移行できたので、この記事がトラックボールに興味のある方の参考に少しでもなれば幸いです。

Let’s トラックボールデビュー!

この記事を書いた人

PHPが好物な個人開発プログラマ。フリーランスエンジニアとしてWebサービス作ったりしてます。15年の経験を生かしてMENTAでメンターもやってます。WordPressやPHPでお困りのことがあればご相談に乗りますのでDMください。

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